LinuxMintにサポートが終了したAdobeAirをインストールした話【2015年】

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概要

デュアルブートしたLinuxMintをメインで使うようになり、Windowsでやっていたことを同じようにやりたいと思うのは自然なことだった。
なるべくなら、慣れたソフトを使って済ませたい。
私が利用しているTwitterクライアントにはAdobeAirが必要だったが、どうやらAdobeAirはLinuxにも導入できるようだ。
今回は、サポートが終了したAdobeAirを導入する手順をまとめる。





AdobeAirはクロスプラットフォームであることを謳っていたが、Windowsを使用していた当時は、そのすごさには気づかなかった。
AdobeAirさえ導入できればTwitterクライアントの動作は確実だろう。

環境

LinuxMint17、及び17.2(Cinnamon 32bit)
AdobeAir 2.6
Saezuri 1.0

LinuxでのTwitterクライアント

サポートが終了したAdobeAirをインストールするよりも、他に選択肢はないのかと思うかもしれない。
実はある。
「サポートが終了した」というネガティブな状態がイヤな人は他のソフトがいいだろう。

mikutter

Ruby製の国産ソフト。
日本人に馴染みがありそう。
安定版がない+見た目で採用しなかった。

Corebird

海外産のオープンソースソフトウェア。
日本語対応はしていない模様。
2015年12月現在、日本語化の情報もない。

英語で困らなければ充分使えそう。
Linuxのソフトでありながら、見た目はスタイリッシュ。


採用基準は見た目を占めていた。
私はGUI開発の初手でつまづいた人間だが、(例えばPythonのTkモジュールとか)GUIの貧相な様がずっと気になっていた。
そして、貧相でなくなるための方法も見たことがない。
(どうしてGUI開発の資料はこんなにも少ないのだろうか? 世の中のGUIソフトはいったいどうやって作られてる?)

Corebirdは日本語に対応しているか、そうでなくとも「日本語化させる方法」を知っていれば採用していただろう。
結局、AdobeAirを挟んでWindows・Mac向けのクライアントを動かすことにした。

コマンドか、debパッケージか

AdobeAirの導入には、コマンド操作とdebパッケージの2通りがある。
SSDに乗り換えLinuxMint17.2をインストールした際はdebパッケージを入手した。
17ではコマンドでインストールしたが、複雑で、当時のことを覚えていない。
そのため、ここではdebパッケージの入手・インストールについて扱う。

なお、コマンドで導入したい場合はいくつかの記事があるのでそちらを参照。

AdobeAirのパッケージを入手

公式サイトに行ってもdebパッケージのリンクはなく、バイナリの入手しかできない。
しかし、URLを直接入力すればdebファイルをダウンロードできるという情報を見つけた。
3. またまた∞帰ってきた某所の匿名  2011/11/09 22:18
直接サイトに行くと、binファイルしか手に入らないが、実はサーバーにdebがまだ残ってるんだよね。
wget http://airdownload.adobe.com/air/lin/download/2.6/adobeair.deb
例の方法で、repackして64bitパッケージ化(:i386で入るのかもしれないけど一応)


2015年12月現在でもパッケージのダウンロードはできた。(図1)
図1.ダウンロードしたパッケージのプロパティ

パッケージのインストール

debパッケージをダブルクリックすればパッケージインストーラーが起動する。(図2)
私はrepackはせず(というかわからず)にインストールした。
図2.起動したパッケージインストーラー

使いたいソフトをAdobeAirにインストール

特に書くことはない。
ソフトを入手して、Mintメニューに追加された「Adobe Air Application Installer」から選択すればいい。

文字化けのトラブル

AdobeAirをインストールしたはいいが、豆腐文字になるトラブルが発生している人もいるようだ。
私の環境では豆腐文字ではないが、一部の文字が正常に表示されない。(図3)(図4)
ごく一部の文字が対象だが、原因は文字コードかフォントか特定できていない。
文字コードの選択はできず、Web検索でもヒットしない。
また、Saezuri上で選べるフォントを試したが完全には解決しなかった。
図3.「ハート」の記号をSaezuriで表示した場合

図4.「ハート」の記号をChromeブラウザで表示した場合
「生活」が「生♥」になったりする。エロい。

たまにハングルが表示されることもある。
よほど読めない場合にはブラウザで表示すればいいのでそれほど気にならなくなった。

おわりに

オープンソースソフトウェアのプロジェクトは増加傾向にあると思う。
Git・Githubの記事は増えたし、Microsoftも一部のソフトをオープンソース化した。
英語圏であれば充分かもしれないが、ソフトの日本語化やドキュメントの翻訳に関していえば明らかに不十分だ。

この記事だって英語圏ならCorebirdで済むだろうし、需要があるとも思えないが、体験をアウトプットしたかったので書き上げた。
それでも誰かの役に立てば幸い。