Krita 3.0ベータビルドのappimageを実行……できなかった件

グラボを交換して、Kritaのブラシストロークに遅延が生じてしまった。
ドライバには問題はなく、諦めていたところでKrita 3.0のテスト版が公開されたことを思い出した。
これで遅延がなくなればと、Krita 3.0のベータビルドを試してみた。




いつも通り、OSはLinuxMint 17.2 Cinnamon 32bitだ。
グラボはHD5750から、友人から譲り受けたHD7750に交換した。
オープンソースドライバを使っていたが、ドライバマネージャでは何の更新もない。
ドライバはカーネルに含まれていた、とみていいのだろうか。


Kritaの設定では忘れずにOpenGLを使用しており、、正直原因がわからない。
(新しく組んで64bitに移行するつもりなので、悪あがきかもしれないが)


1. Krita 3.0からは"appimage"というパッケージ(?)

"appimage"は聞きなれない用語だったが、これはインストール不要でソフトウェアを動かすことができる技術らしい。
Linuxのビルドには今回からAppimagesを使用することとしました!Appimagesは完全に独立したディストリビューションです。AppImageを使用するにはこれをダウンロードして、ターミナルかファイルマネージャのファイルプロパティダイアログを使ってこれを実行可能にしてください。

公式サイトでは"Subsurface"というソフトが公開されている。
用途がわからないので、"appimage"のサンプルのようなものなのだろう。


2. "appimage"を実行するには

その前に、Krita 3.0のベータビルドを入手する必要がある。

ただし、このままではダブルクリックでは実行されない。
The Linux appimage は2012年以降にリリースされたあらゆるLinuxディストリビューションで動くはずです。ダウンロードした後に、AppImageを実行可能にして動かしてください。インストールの必要はありません
インストール不要というところがすごく便利だ。
開発のことは詳しくないが、ディストリビューションごとに調整する必要がなくなるのだろうか。

「AppImageを実行可能にして〜」とは、ファイルマネージャからプロパティを開き、「プログラムとして実行可能」にチェックを入れることを指している(図1)。

図1.appimageファイルのプロパティを開いた状態

 また、パーミッションは755である必要があるらしい(図2)。
パーミッションは始めから755になっていたので、変更は加えていない。

図2.ダウンロードしたベータビルドのパーミッション

3. 結末

私の環境が悪いのか、ダブルクリックしてもベータビルドはうんともすんとも言わない。
冒頭で紹介した、AppImageが配布している"Subsurface"は実行できたので、「LinuxMintだから」というわけでもないようだ。


結局、Krita2.9のブラシストロークの遅延は諦めるしかないようだ。
(こいつ、いつも未解決の記事を書いてんな)

さいごに

本来なら、「appimageとは」という見出しで解説を書きたいのだが、私は"appimage"のことをほとんど知らない。
日本語の情報はほとんど無いのが、その理由だ。
(redditにもスレが立っているようだが、2件しか書き込みがない)


知っている人には情報を公開してほしいところだ。